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  鍼治療について 

 

人間には外界がたえず変化していたとしても、体内の状態(体温・血液量・血液成分など)を一定に維持できる能力があります。

鍼治療は一般的には痛みに対しての効果は知られていますが、からだを一定の状態に保つ本来の働きをより良い状態に誘う効果があります。

例えば、血圧の高い人に鍼をすると血圧は下がり、低い人は上がるということです。体温に関しては高い人は下がり、低い人は上がるということです。同じ鍼の刺激でも生体によって全く反対の反応が起こる、つまり正常に誘導するということです。

鎮痛効果は痛みの性状、原因によって違いますが、刺した瞬間に現れることも多く、鎮痛剤より早く強力な場合もあります。

 

当院では筋肉、関節など運動器系の解剖学にもとずく鍼と、東洋医学の理論にもとずく経絡治療を行っております。

腰痛の場合、痛みを出している組織を探し鍼をします。そして関連する腰以外の上半身や腹部や下肢にも鍼をして痛みの出ている組織の負担を軽減させます。

一回の施術で痛みが取れてしまう場合もありますが、数回の施術を要する場合の方が多いです。例えば何年も痛みが続いている腰痛、手術をしても再発する腰痛、変形の強い関節痛などが常識では1回~2回の施術で良くなることはありません。痛みの原因となっているところは、痛む場所とは限りませんし、長年の生活習慣などで生じた歪みが痛みや変形をもたらしていると考えられます。痛みが治まったから治ったというわけではありません。その先の再発しない体を作っていくことが大切だと思います。​まず痛みを取る、次にその状態を定着させる、次に再発しない体を作る、の三段階の施術をしてまいります。

また自律神経失調や更年期障害や不安、気分が落ち着かない、体力が落ちた状態などでは、背中や肩や腰に鍼をしたりしてもなかなか効果が出にくいばかりか、刺激量が大きくかえって悪化させてしまうこともあります。このような場合は東洋医学的な診断法である脈診でからだの気の流れを調整して施術していきます。やさしい刺激で痛みに敏感な方、病気や高齢で体力の落ちている方でも安心してうけて頂けます。詳しくは経絡治療についてをご覧ください。

 

・ご来院時の服装について

 

ご来院時は肩や背中、腰など患部が出やすい服装で、特に手は肘上まで、足は膝上まで、腹部、背部等が出る服装でお出で下さい。

・鍼による感染防止について

 

鍼は使い捨てを使用しておりますので、感染の心配はございません。

 

・効果的な通院間隔について

 

施術の間隔は、症状が強い場合は、週2~3回、落ち着いたら週1回とだん だん間隔をあけていきます。健康管理には月2~3回が目安です。

・施術後のご注意

 

施術後はなるべく安静になさって下さい。

 

身体を冷やさないよう保温を心がけて下さい。

 

刺激量は十分気を付けていますが、施術後に一時的に症状が強くなったり、だるい等の症状が出ることがありますが、すぐに治まり具合が良くなっていきますので心配ありません。
 

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